義歯・入れ歯

当院の入れ歯・義歯について

当院の入れ歯・義歯について

当院では、義歯(入れ歯)治療にも注力しています。義歯とは、歯を失った場合に、噛む機能を回復させることができる、とても大切な治療方法です。やはり、歯を失ってしまうと、食べる力や気力が削がれてしまい、理想的なライフスタイルも喪失してしまいます。その結果、食事がうまく摂れずに身体の健康に影響を及ぼす可能性も低くありません。当院では、そんなお悩みを少しでも解消し、健康的な生活が送れるよう、お一人おひとりに合った義歯治療を行っています。保険範囲内の義歯もございますが、より機能面や審美性を高めることができる自由診療の義歯にも対応しています。最初は保険の義歯を装着し、その後自由診療の義歯に変更することもできますので、まずは一度、気になることなど何なりとご相談ください。

取り扱っている義歯について

自由診療:金属床義歯

[コバルトクロム材義歯]

金属床の入れ歯には、コバルトクロムという素材がよく使われています。この素材は、丈夫で薄くつくれるため、口の中につけたときの違和感が少なくお口の中が広くなるのが特徴です。金属ですので温かいものは暖かく、冷たいものは冷たくと、食べ物の温度も楽しめます。また、設計自由度が高いためにお口の環境に合わせた義歯を作製することができます。

メリット

  • 耐久性が高い:硬く丈夫で、長期間使用可能。
  • 薄く軽量に作れる:強度があるため薄く作れ、装着感が良い。
  • 費用が比較的安価:金属床義歯の中ではコストパフォーマンスが高い。

デメリット

  • 金属アレルギーの可能性:アレルギーが起きる場合がある。
  • 加工が難しい:修理や調整が他の金属よりやや手間がかかる。
通院期間
通常4~6週間程度
治療回数
5~7回(初診、型取り、試適、金属フレームチェック、完成義歯装着、調整)
治療費
220,000円〜550,000円(税込)

[チタン材]

より軽い義歯を希望されている方におすすめなのが、このチタン製の金属床義歯です。チタンは、軽くて丈夫なうえ、さらに熱伝導率が高いため、より食事を楽しめます。さらに、金属アレルギーのリスクも低いので、安心して使用できるのも特徴です。

メリット

  • 軽量で快適:他の金属よりも軽く、違和感が少ない。
  • 生体親和性が高い:金属アレルギーの心配がほとんどない。
  • 耐久性に優れる:腐食しにくく、長持ちする。

デメリット

  • 加工が難しい:専門的な技術や設備が必要で、修理が難しい。
  • 費用が高い:他の金属素材よりも高価になる場合が多い。
通院期間
通常4~6週間程度
治療回数
5~7回(初診、型取り、試適、金属フレームチェック、完成義歯装着、調整)
治療費
330,000円〜660,000円(税込)

[ゴールド材]

ゴールドは、昔から宝飾品に使われているように、とても貴重な金属です。変色しにくく、アレルギーを起こしにくいことから、口の中に使う素材としても適しています。硬くて丈夫なのに、同時に柔らかさもあるため、長期間安心してご使用いただけます。

メリット

  • 生体親和性が高い:アレルギーリスクが低く、安全性が高い。
  • 加工が容易:柔らかい素材のため修理や調整がしやすい。
  • 耐久性が高い:腐食に強く、長期間の使用に適している。

デメリット

  • 費用が非常に高額:使用する金属の特性上、金属床義歯の中で最も高価。
  • 重さがある:他の金属より重量感を感じることがある。
通院期間
通常4~6週間程度
治療回数
5~7回(初診、型取り、試適、金属フレームチェック、完成義歯装着、調整)
治療費
時価(※価格変動あり)

[メッシュ材]

網目状にミクロの孔が無数にある特殊な金属を使った義歯です。唾液の量が少ない方におすすめです。

メリット

  • 軽量で快適:メッシュ構造により軽く仕上がる。
  • 食べ物の温度が伝わりやすい:食事の感覚が自然に近い。
  • 審美性が高い:樹脂部分との一体感があり、目立ちにくい。

デメリット

  • 耐久性が低い場合がある:他の金属床に比べて強度がやや劣ることがある。
  • 修理が難しい:素材特性と構造上、修理が複雑になることがある。
通院期間
通常4~6週間程度
治療回数
5~7回(初診、型取り、試適、金属フレームチェック、完成義歯装着、調整)
治療費
330,000円〜660,000円(税込)

マグネット性アタッチメント義歯

磁性アタッチメント義歯は、磁石の力で入れ歯を落ちにくくする義歯です。残っている歯に金属の蓋を装着し、入れ歯の内面のその歯の部分に磁石を埋め込むことで、入れ歯が外れにくくなります。金属製バネ(クラスプ)に耐えられない歯周病になった歯牙におすすめです。ただし、MRIに対して注意事項がありますので、検討される方は当院の歯科医師とよく相談して進めていきましょう。

メリット

  • 安定性が高い:磁力で義歯がしっかり固定され、ずれにくい
  • 金具が不要で審美性が高い:クラスプ(金属のバネ)がないため見た目が自然
  • 着脱が簡単:強い力を必要とせず、手軽に取り外しできる
  • 歯に負担が少ない:他の義歯と比べ、支えとなる歯(支台歯)にかかる負担が軽減

デメリット

  • 適応できる歯が限られる:歯根が残っているか、インプラントが必要
  • 磁力低下の可能性:長年の使用で磁石の強さが低下することがある
  • MRIに影響を及ぼす場合がある:磁石がMRI検査に影響するため、注意が必要
  • 定期的なメンテナンスが必要:清掃や調整を怠ると、義歯のフィット感が悪くなる可能性がある
  • 手入れが悪いとむし歯や歯周病が進み、抜歯となる事がある。
通院期間
1ヶ月〜3ヶ月程度(歯の状態による)
治療回数
4〜6回程度
治療費(自費診療の場合)
55,000円(税込)/1装置あたり

自由診療:ノンクラスプ義歯(金属性バネのない義歯)

従来の部分入れ歯は、金属のバネが目立つのが悩みでしたが、このノンクラスプデンチャーは、そのバネをまったく使用せず、歯ぐきの色に合わせた美しい素材でできているため、目立たずまるで自分の歯のように自然な仕上がりが可能です。柔軟性の有る素材ですので薄くしても割れにくく、また中に食べかすが入るのも軽減できます。

メリット

  • 審美性が高い:金属のバネがないため、装着しても目立ちにくい。
  • 軽量で快適:樹脂製で薄く、装着感が良い。
  • 金属アレルギーの心配が少ない:金属を使用しないため、アレルギー反応が起こりにくい。
  • 歯への負担が少ない:周囲の歯にクラスプ(バネ)を掛けないため、歯を削る必要がほとんどない。

デメリット

  • 耐久性がやや低い:金属義歯に比べると壊れやすく、修理が難しい場合がある。
  • 適用範囲が限られる:部分義歯が主で、広範囲の欠損や咬合力が強い場合には不向き。
  • 汚れやすい:樹脂部分が吸水性を持つため、長期間使用で臭いや変色が起こりやすい。
通院期間
通常2~4週間程度
治療回数
3~5回(初診、型取り、試適、完成義歯装着、調整)
治療費
130,000円〜400,000円(税込)

自由診療、保険あり:レジン床義歯

[保険適用]

レジン床義歯は、歯の詰め物に使われる素材と同じ種類のプラスチックでできている入れ歯です。歯ぐきに当たる部分もこのプラスチックでつくられているため、比較的安価で治療を受けることができます。一度作ると6カ月は再作成できません。自費診療義歯へのステップアップ義歯とお考えになると良いでしょう。

[自由診療適用]

顎の骨が痩せてしまい、入れ歯が安定しないとお悩みの方へ。自由診療のレジン床義歯は、特別な個別のトレーを使用して精密な過渡を採ります。よりしっかりとしたフィット感を実現し、快適な食事をサポートします。使用する人工の歯も噛みやすく長持ちするものを使用します。

メリット

  • 柔軟な設計が可能::患者の口腔状況に応じてオーダーメイドで製作できる。
  • 修理が容易:材料が加工しやすいため、割れたり欠けたりしても比較的簡単に修理が可能。
  • 費用が比較的抑えられる:自由診療の中では金属床義歯よりも費用が安い場合が多い。
  • 審美性の向上が可能:高品質の人工歯や歯肉部分を使用することで、自然な見た目を実現できる。

デメリット

  • 耐久性が低い:金属床義歯に比べて割れやすく、変形の可能性がある。
  • 厚みが必要:強度を保つために義歯の床部分を厚くする必要があり、装着感が劣る場合がある。
  • 吸水性がある:レジンが水分を吸収するため、臭いや汚れがつきやすい。
通院期間
通常3~5週間程度
治療回数
4~6回(初診、型取り、試適、完成義歯装着、調整)
治療費
165,000円〜440,000円(税込)